2006/05/09 (Tue) 憲法 vol.1
まず・・・暫く更新できていませんでしたが、私は元気です 笑

憲法改正について書いてみたい、そう思ってから早2ヶ月。やっと落ち着いて書けそうです。

テーマは、
「憲法改正、憲法改正って騒がれているけど、じつは騒いでいるのは国会議員だけ、もっと言えば、権力を持っている人たちだけなのではないか?」
というところから発する疑問、不信感について。


まず、立憲主義について。

立憲主義とは、「18世紀末の近代市民革命期主張された、専断的な権力を制限して広く国民の権利を保障すること」(『憲法』第3版 芦部信喜)。
つまり、「国家権力を法的に制限した憲法に基いて政治を行うこと」(「日本国憲法の論点』伊藤真)。

現在の日本の憲法は、主に自然権思想からなる歴史の流れを引き継いでいます。どういうことかというと、
「個人の権利を尊重する」ために、「国家権力への歯止め」として定められた憲法である
ということです。

つまり、日本国憲法が引き継ぐ歴史の流れを考えた時、日本国憲法というものを考える際に近代憲法の特質である立憲主義は忘れてはならないものであると言えます。

歴史的流れって、そんなに大事なのか?
という疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれないので、ちょっと補足。
日本国憲法の中でも、立憲主義についてきちんと触れられているんです。
99条
「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」
つまり、「憲法を尊重し擁護する義務を負う者のなかに『国民』は含まれていません。憲法を守らなければいけないのは、国の象徴である天皇と、公務員、すなわち国家権力を行使できる強い立場にいる人間だ」(伊藤真 前掲書)と憲法に明記されているのです。

憲法のベースには、立憲主義という考えがあるのです。

で。
先日、うちの大学の弁論部のOB訪問にくっついて行ったんですね。そのOBというのが、民主党のある議員さんで、憲法改正に携わっている方でした。そこで、私は質問をしたんです。
でも、お互い前提として持っているものが違うみたいで、ほとんど噛み合わなかったのです。ただ、興味深い話がいくつかあるので、少し紹介したいと思います。今回は9条の問題は置いておいて、立憲主義に関するお話を。

「憲法は、立憲主義というものがベースのひとつになっています。つまり、権力者に縛りをかけているものといえます。それを権力者が改正しようとするならば、自分たちに都合のいいように変えようとするはずです。(他の方の質問に対して、自民党と対等に渡り合いたいという発言をしていらっしゃったことを踏まえて。)そう考えると、自民党が進めようとしている憲法改正に対して、民主党は国民の側に立って、もっと批判的な行動をとるべきだと思うのですが、どうでしょうか?」

という感じの質問です。ざっくばらんに言えば、「民主党も自民党と一緒に憲法を自分たちの都合のいいように変えようとしているように見えますが、そこのところどうなっているんですか?立憲主義はご存知ですか?」ということです。これに対してのお答えは、

「国会議員は国民によって選ばれた、国民の代表である。代表が憲法を改正しようとしているのだから、国民がそう考えている、と考えていいはずだ。」

というようなものでした。(噛み合ってない、噛み合ってない 苦笑)
字面としては、間違っていないように思います。ただ、そこまで割り切れないんじゃないのかなあ、というのが今の私の意見です。
国会議員というのは、確かに国民が選んだ自分達の代表です。しかし、「この人は全ての問題において私と同じ意見よ」なんて人はいないと思うのです。まあ、当然だと思います。そんなことぐだぐだ言っていても仕方ないと思います。どこかで妥協すべきだと思います。でも、今回はそうは言っていられないと思うのです。今の国会議員は、“郵政民営化”に(一方的に)焦点が当てられた選挙で選ばれた人たちですよね?憲法改正についての意見は、ほとんど取り上げられていなかったように思います。そんな中で選んだ人たちに、国の基本法である憲法の改正を任していいのでしょうか?

国民投票にかけられるのだから、そんなに心配する必要がないじゃないか、と考える人もいると思います。確かに、そうなのです。が、国民が憲法改正に敏感になっているか、と問われると、イエスとは言えないと思うのです。

「憲法改正だとか、国民投票法案だとかメディアが騒いでいますが、国民がそれほど関心を持っているようには思えません。もちろん、憲法に関して勉強しようとしない国民の側にも多分に問題がありますが、国民の側に情報を提示しようとしない権力者の側にも問題はあると思います。特に、自民党と対等に渡り合おうとしていらっしゃる(らしい)民主党にそのような動きがあってしかるべきだと思うのですが、どうでしょうか?(それがないってことは、結局民主党も自民党と同じ。自分達に都合のいいように憲法を改正したいのね。)」

というような質問もしてしまいました。
基礎的な情報がないと、考えることだって困難じゃないでしょうか?
(ちなみに、議員さんのお答えは・・・おそらく、ご想像の通りで合っていると思います^^;)

結局、日本は二大政党制には程遠いわけで。
権力者が自分達に都合のいいように憲法を改正しようとしているわけで。

そんな印象が強まってしまいました。

まずは、国民の側からしっかり勉強する必要があるのですね。

立憲主義。
その意味をもっと考える必要があるようです。



comment

読ませてもらいました。
くまーだのブログに立憲主義に関しては若干コメントしたけど、正直どうしたらいいかわからない。見てくださいね。
小泉首相の退任後、政治がどういう風に変わるのかを見ていかなければならない気がする。
僕の意見としては、憲法改正議論に時期は関係ないということ。今はまだイラク戦争などのために意識がマスコミ等も向いているように思われるけど、こればかりは長期的な情勢を見て考えるべきだと思う。

要するに、慎重すぎるくらいがちょうどいいということです。
急いで考えるものではないということ。ズレるけど憲法の本もそんなに急いで読む必要はないのでは?と思ったり(いや、周りで流行っているっぽいから。笑。)

立憲主義、長谷部先生もその大切さは、著書等を通じて述べられているところだし(←まぁ長谷部先生がどうこうというのは関係ないんだが)、自分も感化された部分があるから。

詰まるところね・・・議員のレベルが低い!!
と中学生ぐらいから思っていました。
自分は選挙で選ばれたんだから、その国会議員がAを提示すれば、国民もAと思っているはず・・・。
立憲主義理解してないんじゃ、民主主義も名ばかりで欠陥だらけのものになっちゃいますから。

ただ、僕のもそう、坂本さんの意見も失礼だけど「金太郎飴」なんだろうな。まだ、誰かの本の請負みたいになっている。
ただ、去年の選挙は「郵政民営化」のための選挙であって、憲法改正のための選挙ではない。という意見は的を射ていると思う。
急がなくていいから、自分なりの憲法に対する意識を構築したいし、社会に発信できたらと僕は思う。そのためには、色々見聞きする経験が必要なんだけどね。

憲法改正と言っても、平和9条の問題なのか、人権カタログを具体的に増やすのか?とか、外国人の人権については少子化の中で益々議論されてくるだろうし、問題は自衛隊だけじゃないということは少し考えればわかるはずです。最後に国民に憲法の知識を増やすためには、教育と関わるかもね。NHKとか使って憲法の授業したり、学校でも必修みたいな。それはそれで問題はいっぱいあるんだろうけど。

無難なのは今流行の新書かな。目に付く題名をつければいいと思う。

なんとなくコメントしておきます。
2006/05/09 12:09 | URL | はやし [ 編集 ]

憲法改正に関してですか、、、
私も憲法の問題には関心があります。政治学科の人間ですから、法学の視点は異なるものであると思います。

私も今度、憲法に関して書いてみたくなってきましたよ☆
なので、ここでは少しだけコメントさせていただきます。

私は憲法の改正には反対する人間の一人です。
しかし、共産党や社民党のみなさんがそう主張する理由とは異なります。

これは今度述べさせてもらうにして、数ヶ月前でしょうか。自民党から憲法改正試案が発表されました。さっそく読んでみたのですが、率直なところ文章が美しくない、、、

模擬国の決議と同じことだと思いますが、憲法には目指す方向性というか哲学、文章の流れが必要だと私は思っています。
どうも私には今回の試案ではそれが感じられない。
都合のいいように小手先の手直しをしたようにしか思えない。

しかも、そもそも改正する理由が不明確です。
私には憲法を改正するという行為が目的化してはいないかという危惧があります。

自民党結党以来の目標だかなんだか知りませんが、明確な目的なくして憲法9条をいじくるのは危険な気がしてなりません。

あ〜長くなってきて、しかもまとまらないので、続きは自分のブログで書きますね。
2006/05/09 14:08 | URL | だぼそ [ 編集 ]

 ど深夜に読ませていただきました・・・・。

 さて、憲法改正についてだけど、現時点での自分のスタンスは、憲法はむやみやたらに変えるものではないだろう、ぐらいの消極的改正反対。
 たしかに、現実と乖離した憲法は使い物にならないようにも感じる。憲法違反が常態化していて、それを修正するのに無理やり現実を理想に合わせることには抵抗を感じる。しかし、憲法には国家の理想が書かれていて、現実がそれと乖離することは、そんなに不思議なことではないでしょう。(いとまこに影響されているかも)むしろ、その乖離こそが重要であるはず。例えば、自分たちの理想は戦争放棄だ、しかし、現実の政策としては戦力を持たなくては国家の主権を保持できないかもしれない、といった場合、必ず理想と現実との葛藤、すなわち議論が起こる。この議論は理想がなくては起こりえない。国民(市民と言ったほうがいいかな?)がよりよい選択をするための議論のためには、絶えずその議論の種を提供してくれる理想像が必要だと思う。
 憲法は具体的に国民に何かしてくれるような存在ではなく、国民に何かしらのアクションを提起してくれるような存在のように思う。

 もうちょっと深い議論をしたかったんだけど、考察が足りなかった・・・・・近々、自分のブログを作ろうと思っているので、書く機会はあるはず
2006/05/10 04:34 | URL | タンシャン [ 編集 ]

 ついでに憲法も読んでみたよ。
 自分は今回の改憲には全くもって賛成できないけど、「改憲派」です。論点がずれるかもしれないけど、今の日本国憲法もまだまだ改善すべき点はあると思っていて。
 でも憲法に宿っている普遍的な「精神」をないがしろにしたくはないな、と。今回の改憲をそういうものとして捉えているので反対なわけね。さかもっちゃんの書いていることとかぶるけど、国家主導型の改憲が「国家の暴力の抑止装置」としての憲法の意義を失う方向に向かうのは自然だと思うから。
 
 ついでに言うと、保守どうしの二大政党制っていうのもまた厄介なもんじゃないかな。スキャンダルで片方が失脚してももう一方が政策推し進めればいいんだし。またきちんと考察もせずに書いてるけどね(^_^;

 にしても俺ら学生はどうやってコミットしていけばいいんだろうか。本を読んで知識を得るしかないのかな。。。とりあえずできることをしてみようと思います。
2006/05/11 02:28 | URL | kawamura [ 編集 ]

改めて投稿したので、そっちで☆
2006/05/18 12:13 | URL | ひろみ [ 編集 ]









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日本国憲法に関して個人的な考察
模擬国仲間がブログにおいて憲法に関して論じていたのに触発され、私も個人的な考察を述べたいと思う。憲法問題を論ずるにあたって私はこの憲法の成立過程に眼を向けたい。憲法起草のさいのたたき台になったGHQ最高司令官ダグラス=マッカーサーによるマッカー.... //個人的な宇宙 2006/05/25 01:10

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